Q54
94年にミニアルバム『OUT 』が発表されます。これも『The Last Rose in Summer 』と同じ方法でレコーディングしたのですか?
A54
この時も、小さいスタジオでかなり長くプリ・プロを行いました。機材を一式持ち込んで、そこで『うわのそら』と『OUT 』の2枚分の基本部分を全部作りました。
Q55
『OUT』にはソフトバレエの藤井麻輝さんと、LUNA SEAの方達が全員参加されていますね。
A55
共通点が無さそうで有りそうで、面白い音楽をやってる人達とやってみたいという事でLUNA SEAにお願いしました。藤井麻輝さんには今度は音源をお借りするだけではなく参加していただくことになりました。
Q56
LUNA SEAとはどういう経緯で参加が決まったのですか?
A56
風の噂で、LUNA SEAの、たぶんINORANさんがナーヴを聴いてくれてる、と聞きました。それでレコード会社の関係も有って、青年館のコンサートを見に行ったりして。タイミングが合った感じでこの時参加していただく事が決まりました。
Q57
音楽面でLUNA SEAに何を求めましたか?
A57
楠さん、ASA-CHANGという基本メンバーは変わらなかったので、自分達の音は固まっているという安心感が有りました。そこに何か目が覚めるような衝撃を加えたいなと。自由にやってもらおう、と考えていました。
Q58
1曲目の「Crazy Dream」はいきなりRYUICHIさんのボーカルで始まりますね。
A58
”生まれた時から吸血鬼やってますが、何か?”みたいな感じですよね。そんなに曲の説明しなかったと思うんですが、完璧にキャラを理解してくれていて、声もタイミングも全部完璧。「音楽と人」の取材で渋谷で一緒に撮影した時は、雑踏に紛れる真面目な吸血鬼っぽかった。
Q59
「アラビアの夜」にはLUNA SEA全員が参加しています。この曲はどんな風にレコーディングしたのですか?
A59
まず自分達で完成形と言える形まで作って録り終えてから、LUNA SEAに加わってもらいました。ドラム、ベース、最初から最後まで鳴っている飯村のディストーションギター、シンセ、ボーカル、全部終わった状態です。
『OUT』〜『Never mind the distortion ll』