Q108
97年『Gentle &Elegance』からもリミックス・アルバム『Never Mind the Distortion ll 』が作られました。
A108
sun electricは杉山さんとネットでデータのやり取りをして、歌詞の音節まで確認してリミックスしてくれました。Seefeelのマークとはロンドンで会いました。シャイでSeefeelの音そのものみたいな人でした。そして安定のAutechreです。
Q109
新しく参加したリミキサーについて。
A109
今回新たにGentle People 、μ-Ziqにお願いしました。Gentle People には来日した時会いに行きました。この曲はテレビ東京の番組のオープニングになりました。軽いお洒落な音楽と見せかけて、毒がチラッと。地味に見えて隠れ派手な人選です。
Q110
『Never Mind the Distortion ll 』で印象に残っている曲は?
A110
全部気に入ってます。バラバラすぎて選べない。でもsun electricの「Borderless #2」を聴いた時は一つちゃんと完結した気がしました。
Q111
『Never Mind the Distortion ll 』はどんな作品でしたか?
A111
86年の12インチから97年の本作まで、録音技術もいろいろ変わった時期です。今と違ってコンパクトにテクノロジーを使える訳じゃ無かったし、毎回ある種の発明が必要でした。試行錯誤しつつ作品を通して変化に付き合って来られた。そういう足跡の余韻みたいな作品です。
Q112
音楽の表現はさまざまに変化しましたが、デビューから現在まで、Nav Katzeの中で変わらなかった事は?
A112
曲を作る時の空気はずっと変わらなかったです。バンドの事を話す時は、「私たち」はこう思う、と言うのが癖で、個人ではない「私たち」が音楽を作っている感じでした。今回のライブを聴いた飯村の感想は「私たち上手だね」。変わらなかったのは、飯村と山口の関係ですね。
Q113
今年2021年に、メジャーデビュー30周年という事で配信がスタートしました。昨年2020年11月からリマスタリング作業を行なっていたそうですね。
A113
時間がかかりました。自分達の曲を数年分まとめて聴いてみて、改めて自分達の曲の癖とか、作品を作った動機を意識しました。過去を振り返るのは大変な作業でしたが、作品を現在に送り出せて嬉しいです。Nav Katzeの音楽がもうしばらく漂って行けたらいいなと思います。
『OUT』〜『Never mind the distortion ll』