Q76
ロンドンでのレコーディング期間は?
A76
全部で3週間弱くらい。フィル・マンザネラ(Phil Manzanera)とアンディ・マッケイ(Andy Mackay)のレコーディングが3日間、後は1日2曲のペースでミックスを。マスタリングもロンドンで終えました。ロンドンでのレコーディングの諸々は小林”Mimi”泉美がコーディネートして下さいました。
Q77
小林泉美さんは著名なミュージシャンでもありますね。『うわのそら』にもキーボードで参加されています。
A77
ミミさん(小林泉美)はとにかく破格の人です。コーディネーターとしてもミュージシャンとしても。実務家の妖精みたいです。大変お世話になりました。
Q78
ロンドンのレコーディングにはRoxy Musicのフィル・マンザネラ(Phil Manzanera)とアンディ・マッケイ(Andy Mackay)という大ベテランが参加しています。お二人の印象は?
A78
中学生の頃から聴いてきた人とレコーディングできるなんて!というよりは、淡々と音楽を続けてると凄い人に会えて凄く凄い!という中学生並みの感想しか浮かばず。2人が現れた時スタジオのオーナーも、“本物のフィルとアンディだっ!“と大興奮していました。
Q79
アンディ・マッケイのどういう部分に惹かれて依頼したのですか?
A79
アンディのサックスはルーツがあまり見えない、アンディ独自のスタイルだと感じていて、そこがNavの音と合うのでは、と思っていました。ブラスを入れたいと思っていたのと、「Change 」にはオーボエをイメージしていたので、両方兼ね備えたアンディに依頼しました。
Q80
フィル・マンザネラにはどんな事を求めていましたか?
A80
全体にハードな音が多かったので、茶目っけのある柔軟なギターを入れたいと考えていました。フィルのギターには伝統のブリティッシュ・ロック的ギターともちょっとズレた部分が有るような気がして、そこが好きで。Navの生真面目さにウィンクを足してもらう感じです。
Q81
フィル・マンザネラとアンディ・マッケイの参加曲は?
A81
フィルが「TV惑星」「うわのそら」「Cherry 」「まばたき」「Change 」の5曲。アンディがサックスで「うわのそら」「Cherry 」「Spy」の3曲と「Change」でオーボエです。
Q82
実際にフィル・マンザネラの演奏を聴いた印象は?
A82
フィルの演奏をジーっと見てたら、“大丈夫大丈夫”みたいな笑顔で目が合って、家族でレコーディングしてるような気持ちに。試行錯誤してる時のギターもカッコよくて。フィル・スタイルでありながら違和感無さすぎて、ずっと一緒にレコーディングしてましたっけ?って。
Q83
アンディ・マッケイの演奏の印象は?
A83
“サックス抜きでは成立しない曲だったのか”と思うくらいピッタリでビックリ。新鮮な経験でした。どの曲も怪しい絵が浮かびます。「Spy」というタイトルはサックスのイメージ。「Change」はオーボエのおかげで完成形になりました。あと、着てたセーター褒めてくれました。
『OUT』〜『Never mind the distortion ll』