Q98
96年に『Gentle&Elegance』が発表されます。“白紙状態”からレコーディングに入るまでの経緯は?
A98
ビクターのディレクターさんが「そろそろやる?」と言ってくれたからです。ではそろそろやろうと。適切な時に適切な感じで声をかけてくれたと思います。
Q99
再び小部屋でプリプロからスタートのレコーディングでしたか?
A99
スタートというか、この時はずっと小部屋で全部の作業を行いました。ギターもボーカルもシンセも同じ場所で録りました。以前と違う点は、プリプロという考え方ではなくて、全部そのまま本録音という点です。
Q100
シンセサイザー中心の演奏に変えたのは何故ですか?
A100
以前から打ち込みとか、アルペジエイターの音とかを聴いてると曲が作りやすいと感じていました。それで、シンセを使える環境で曲作りも演奏もアドリブ、というレコーディングをやってみたいと考えて試してみることにしました。
Q101
具体的にはどんなやり方、順番でしょうか?
A101
まず1つ音を選んだらそこから派生した音を7つ弾いて、それでオケは完成。ほぼ修正もしなかったと思います。そのオケに合わせて適当な英文を歌詞代りにしてその場で歌いました。このメロディを整え歌詞をつけて1曲完成です。自由度と制約のバランスが丁度良かったです。
Q102
アルバム全体のテーマというのは有りましたか?
A102
保留しない、というのは有りました。いらない音はバンバン切り捨てる。歌も気に入らなければその場で消して歌い直す。コーラスが大量に入ってますが、この方法だから出来たと思います。楽器や曲に合った方法でした。あとはリミックスとオリジナルを共存させる事でした。
『OUT』〜『Never mind the distortion ll』